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水稲海外飛来性害虫情報(トビイロウンカ、セジロウンカ、コブノメイガ)
防除適期等に関する情報
セジロウンカ・トビイロウンカ・コブノメイガの各種トラップ誘殺状況 (PDFファイル:55KB)(4/17) |
予想されるトビイロウンカの防除適期 (準備中) |
予想されるコブノメイガの防除適期 (準備中) |
特徴と生態
トビイロウンカ
体色は全体に油ぎった淡褐色~褐色で、雄は雌よりもやや小型で黒色味が強くなります。増殖能力が高く(特に短翅系)、飛来虫の密度が1株当たり0.1頭程度と低くても第三世代期には1株当たり100頭以上と爆発的に増加します。
国内では越冬せず、梅雨期に中国大陸から下層ジェット気流によって成虫が日本に飛来します。飛来した成虫は水田内で世代を繰り返して増殖します。
セジロウンカ
体色は白っぽく、背に白い長楕円形の紋があります。ヒメトビウンカとよく似ていますが、頭部の突出が大きいのが特徴です。幼虫は乳白色で背面に黒褐色の雲状紋が見られます。
国内では越冬せず、梅雨期に中国大陸から下層ジェット気流によって成虫が日本に飛来します。飛来した成虫は水田内で世代を繰り返して増殖します。
近年、イネ南方黒すじ萎縮病(Srbsdv)の媒介虫であることが判明しました。
コブノメイガ
成虫は、翅を広げた大きさが12~18mmの淡褐色の蛾で、翅に暗褐色の2本のスジと広い縁取りがあります。人が水田に入ると、稲株の間を飛び回り、葉の裏に翅を閉じてとまります。幼虫は、黄白色のやや扁平なイモムシで頭は褐色、その周りに黒い斑点があります。幼虫のつづった葉を剥ぐと、後ろ向きに素早く動き、糸を吐いて水面に落花する特徴的な行動をとります。また、巻いた葉の内側に薄い繭を作り蛹になります。
国内では越冬せず、梅雨期に中国大陸から下層ジェット気流によってウンカ類と共に日本に飛来します。飛来した成虫は水田内で世代を繰り返して増殖します。
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