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令和7年1月6日(月曜日)11時00分~
日時:令和7年(2025年)1月6日(月曜日) 11時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事年末記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
・くまモン海外ファン感謝祭の開催について
・くまモンランドコンテンツをめぐる県南旅行プランの発売について
・「くまもと健康づくり県民運動」について
・2025年を迎えて
質疑応答
質疑応答1 今年の最優先の目標について
質疑応答2 今年の推進本部の取組みについて
質疑応答3 TSMC第二工場について
質疑応答4 農業所得について
質疑応答5 地下水モニタリングについて
質疑応答6 人手不足(事業承継)について
質疑応答7 TSMC量産開始への受止め
質疑応答8 共通テストの開催会場について
質疑応答9 令和2年7月豪雨からの復興の取組みについて
質疑応答10 酪農家の減少について
木村知事
今年も元気ハツラツくまモンです。
今年3月でデビュー15周年を迎えます。日本を今や代表するキャラクターになってくれましたくまモンとともに、くまモンによる熊本ファンをどんどん増やしていく試みをやっていきたいと思います。その一環としてくまモンの認知度が高いタイと、そして台湾でくまモンの海外ファン感謝祭、これは東京では常にやらせていただいておりますけれども、海外でのファン感謝祭をやらせていただきたいと思います。特に台湾では初めて、タイでは5年ぶり3回目の開催となります。
まず台湾では1月18日から19日に台北市松山文創園区という、横浜とか門司の赤レンガ倉庫みたいなイメージですね。そのようなところでくまモンによるステージ、そして熊本県の観光イベントなどを共同開催して、台湾の皆さんにくまモンと熊本をしっかりとアピールしてまいりたいと思います。私は行けないので竹内副知事が行かせていただきますけれども、しっかりと台湾で、くまモンのPRとともに観光客誘致につなげていきたいと思っております。
次にこれは5年ぶりですけれども、タイのバンコクのサイアム高島屋で2月1日、2日開催させていただきます。ステージイベントや観光PRを行いますけれども、その前の1月27日からこのサイアム高島屋では熊本物産フェアを行っております。タイでもイチゴなどの県産品のトップセールスを行いましてタイからの誘客促進に努めていきます。これについては私も2月1日行かせていただく予定でございます。ファン感謝祭において、本物のくまモンと現地の方が触れ合っていただくことで、くまモン、そして熊本の魅力を発信して海外における熊本ファンを拡大していきたいと思います。
それでは、くまモン。ひと言お願いいたします。
【くまモン】
熊本県の魅力ば海外の皆さんにしっかり伝えてくるモーン!。
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木村知事
ということで今年もくまモン、海外に向けて頑張っていただきたいと思っております。海外ばっかり行っている(だけじゃないよ)ね、また県内のことでもくまモンにはしっかりと今年頑張ってもらおうと思いまして、次に県南地域を中心にした「くまモンランドコンテンツ」を巡る県南の旅行プランの販売を開始したいと思っております。県南には八代のくまモンポート、そして人吉のくまモンタウン、水俣・芦北地域のくまモンファームなど様々なくまモンコンテンツが存在していますので、この国内はもとより海外の方も含めて、県南地域のくまモンランドコンテンツを巡る旅行プランを販売させていただくことになりました。
このプランの一番の魅力は地域の資源とくまモンがコラボして体験コンテンツを楽しみながら熊本、特に県南地域の自然豊かな風景とか観光名所を楽しんでもらおうと(いう点です)。
例えば具体的にいいますと、水俣・芦北地域は以前からくまモンファームというかたちで動きは進んでいたんですけれども、地元の豚でつくる、例えばこのくまモンのかたちをしたソーセージを作ったり、人吉球磨地域では、これはおはぎづくりかな(が楽しめます)。八代地域では圏内(八代市内)にあるいろいろなくまモン、くまモンファニチャーといいますけれども、それぞれ違う(表情をしていて)、これは八代駅前のバンペイユを持ったくまモンですけれども、例えばくまモンポートにもいっぱい色々なくまモンがあり、そういうのを巡るツアーを楽しむことができます。この熊本観光予約サイト「くまもっと旅行社。」のほうで予約を受け付けさせていただくことになっています。手元に報道資料も入れさせていただいています。いくらぐらいのお値段で、とか(掲載が)あります。ぜひこの旅行プランの発売を通じて、くまモンをフックにした県南地域の活性化、そして球磨川流域の復興の一助になろうかと思っており、積極的に進めてまいりたいと思いますので、こちらについてもくまモンからもうひと声お願いいたします。
【くまモン】
みなさん、県南地域ば“まんきつ”してはいよ~☆県南で待ってるモーン!
木村知事
ということでくまモンとともに、ますます多くの人にくまモンに、熊本に関心をもっていただく一年にしていきたいと思います。くまモンありがとう。
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熊本県では昨年12月に策定したくまもと新時代共創基本方針に基づいて、健康寿命の延伸というのを志しておりまして、県民総ぐるみで健康づくり県民運動を行おうと思っております。
そうしたなかで、この気運醸成のために新たなスローガン、キャッチコピーのもとに健康づくり県民運動を行いたいと思います。始めよう健康習慣、伸ばそう健康寿命というというキャッチコピーで六つの項目ごとに、どんなことを県民にしていただけたらいいなということをつくって、新しい健康寿命増進の県民運動を進めていきたいと思っています。そうしたなかで健康づくりの県民キャラクターであります、あそぼう健太くんというのがおりまして、これがリニューアルをしました。
健太くんおいで。
新たなこのあそぼう健太くん、かわいいでしょう。昔は生身の人が本当にこういう体育着(を着ている姿)でちょっと人気がなかったんですけれども、健太くんかわいくリニューアルいたしまして、この健太くんとともに新しい健康寿命増進のための県民運動を推進していきたいと思います。
運動を盛り上げるために今年度、くまもと健康づくり県民フォーラムというのを開催いたします。2月9日に行いまして新たなステージイベントなどと企業への表彰などを通じて、県民の健康づくりに広げていきたいと思います。また同日、くまもと健康づくり県民横丁と銘打って、下通りなどでもブースの発信をいたします。
あそぼう健太くん、皆さんくまモンじゃなくて健太くんに会ってみたいと思う人は、この2月9日に会場にまいります。ぜひ、この県民フォーラムに多くの方にお越しいただければと思います。事前申込制でございますので、ぜひお申し込みいただければと思っております。
日本一の健康長寿社会に向けて、今年からさらにこの健康寿命延伸に向けた運動を熊本県、強化してまいりますので、県民の皆さん一緒になって健康づくりに励んでいければいいなと思っております。よろしくお願いいたします。
では、あそぼう健太くん、ありがとう。
ということで最後に私から2025年を迎えての所信を述べさせていただきます。先ほど県職員向けの新年のスタートの会でも述べさせていただきましたけれども、知事就任から9か月、知事として初めて新しい年を迎えて身が引き締まる思いでおります。そうした中で先ほどの職員訓示でも申し上げましたが、私は今年の一字にこの「歩」という字を選ばせていただいております。
歩みを止めない、歩みを進める、この一年でこの「歩」という字にしております。今回のその「歩」という思いのなかには、今年7月で5年を迎えます令和2年7月豪雨からの球磨川流域の復旧・復興、まだまだ道半ばでございます。この歩みを絶対止めない。そして、今、多くの県民の皆さんが関心を持っている渋滞解消、地下水保全、こどもまんなか、多文化共生、そしてまた水俣病問題など県政の諸課題の解決、前進に向けた歩みを止めず進めていくという思いで(推進本部を)作っております。
先ほど職員訓示でも申し上げましたが、私は昨年策定したくまもと新時代共創基本方針、「共に創る」基本方針のなかで「世界に広がる」、「人を育てる」、そして「共に創る」、このキーワードで「県民が主人公の県政」を目指して参ります。
特に今年は「人を育てる」というところにもっとスポットを当てていきたいと思っています。「教育」と「福祉」の課題は待ったなしです。子どもたちがキラキラ輝く環境をつくるためにも、子どもたちの教育環境を良くしていくこと、また新しい分野にチャレンジしていく大人のためのリスキリングや外国から来られた方への教育環境の提供など、しっかりとした熊本の未来を創る人づくりを進めてまいりたいと思っています。
県民皆さんが熊本で生まれて良かった、熊本で育って良かったというための「くまもと新時代」をしっかりと歩のように、歩みはゆっくりかもしれませんけれども、確実に前に前にと進めていく一年にしていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。以上でございます。
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幹事社
今年もよろしくお願いします。
最後におっしゃっていただいたことと重なるところがあるんですけれども、知事として今年最優先に掲げる政策目標、今年これの形をつくりたい、今年これを達成したいという部分があれば、より具体的にお話いただけるとありがたいです、よろしくお願いします。
木村知事
私が就任して9か月、副知事時代からの種まきもあって、TSMCの第一工場の本格稼働や、今年であれば第二工場の建設開始などが見込まれるというところのなかで、やはり県民の皆さんが抱えているご不満やご不安にしっかりと応えていくというのが、まずもって一番にこれはやらなければならない。私の意思という以上にやはり県知事としてやらなければいけないのが県民の不満、不安の解消だと思っていますので、渋滞対策については昨年末、大西市長を含めてできた方針をより具体化していき着実に推進していく。そして地下水については、ホームページで公開するようになりましたけれども、その地点を増やしていって、より多くの県民の皆さんと安心を共有できるようにするとともに、工場の稼働に合わせた排水状況の確認を早急に行って、県民の皆さんにその結果を提示していきたいと思っています。
そうした課題にしっかり取り組んでいくとともに、やはり今、県内の多くの方が感じていらっしゃる人手不足問題の解決、一年で解決できることはなかなかないと思いますけれども、すべての分野が人づくり、人を育てるというところに意識した政策のブラッシュアップを来年度に向けて、この1月から3月の間に練り込んでいきたいと思っております。
幹事社
今年もよろしくお願いします。
去年五つの推進本部のなかに、先ほども話に上げられました渋滞解消があったかと思います。公共交通の充実というところも欠かせないところだとは思うんですけれども、バスの運転手不足問題や、昨年でいいますと熊本市電によるインシデント事故が相次ぎました。大晦日にも脱線事故があったばかりですけれども、これは熊本市のところという部分でもありますが、県知事としてこの公共交通というところをどのようにご覧になって、どう課題解消に取り組んでいきたいかお伺いします。
木村知事
公共交通の充実は今の熊本にとって絶対必要なことであると思っております。そうしたなかで市電の脱線事故というのは大変由々しき事態でございます。やはり脱線というのは大きな、いわゆる重大インシデントに近いものだと思っておりますので、しっかりと熊本市電におかれては線路の整備、または車両の整備等々を確認していただきたいと思っています。ただ、全体を通してやはり運転手さん、人手不足のなかでひょっとしたらそうした手当て、手入れに十分な労力が割けなかったのではないかというところで、県としては、市電はもちろん市の管轄ではありますけれども、バス事業者を中心に交通事業者のドライバー確保に向けた支援を今年から来年度にかけてしっかり強化していきたいと思っています。
具体の方策はまだこれから予算を練り込んでいく過程ではありますけれども、やはりある程度人がいないと十分な、必要最低限の安心、安全ですら確保できない可能性があることを、市電の件を見るとつくづく思いましたので、今一度バス事業者、または市電も含めて、今回の県市調整会議のなかでも将来的な交通連合に向けた体制づくりの検討というところも入れ込んでおりますので、そうしたなかで市電、バス、または私はそこにタクシー事業者も入れたいと思っていますけれども、そうした業態を越えた公共事業、自家用車によらない足の確保を進めていく時期が来ているんだと思っています。
引き続き県そして熊本市、そして周辺市町村も含めて対策を強化していきたい。来年度に向けてある程度の何か予算のタマ出しができたらいいなと思っております。
幹事社
TSMCに関して第一工場着工時にはやはり業者の立ち入りが多くあって、渋滞が少し加速したように思うんですけれども、第二工場の着工については今年の第1四半期ということになっているかと思うんですが、具体的にはいつ頃になりそうかと伝え聞いているところがありましたら教えてください。
木村知事
第二工場の着工はまだ私どもも第1四半期を目途にということしか聞いておりません。ただ、渋滞については現在の量と今後、工事において生じる量はよくよく調査をしながら、(対応していきたいと思います。)ただ一方で、TSMCや大手の半導体企業さんは相当時差出勤とかにご協力いただいていますので、むしろその時差出勤ないしはいろいろな取り組みを、また地域の皆さんにも広げていかなきゃいけない時期なのかなと思っております。そうしたところも含めてJASMの周辺の市町村と連携して、ある種のどういう調整が図られるかということも含めて、県としてリーダーシップを発揮していきたいと思っております。
幹事社
昨年末に農水省が生産農業所得を発表して、都道府県別の(結果が出ました)。それで熊本が初めて全国2位ということになったんですけれども、知事のご感想をお聞かせください。
木村知事
はい。ランキングに一喜一憂してはいけないんですけれども、正直嬉しいです。ランキングも昔から嫌いじゃないんで、ベストテンとか大好きだったんで。何かというと、今回の2位はちょっと運がよかったというところは正直あります。運というのはちょっと軽い言い方かもしれませんけれども、それは日々皆さんが努力してきた結果なんですけれども、例えば鳥インフルエンザがうちの県内では発生しなかったというなかで、残念なことに周辺の県で、特に鶏に多く依存している関東のほうの県で発生したので、その分ちょっと彼らの所得が下がった。
やはりどうしても飼料価格の高騰が熊本でも、もちろんひどいんですけれども、もっと例えば、肉用牛みたいに餌を大量に食べる、輸入飼料を大量に食べるところに依存している県がやはり所得がどうしても下がったということで、やや他力的なところはあるんですけれども。ただ、それは逆を言えば熊本県が一生懸命、鳥インフルなどの防疫体制に努めたり、丁寧な農業をされてきたこと(の成果)だと思っておりますので、今後とも、この順位には繰り返しですけれども一喜一憂はしませんけれども、所得は7.5%くらい、そしてまた産出額も7%程度増えたということは大変ありがたいことだと思っています。
今後とも、適正な価格転嫁も含めてしっかり国民、県民の理解を得ながら熊本の農業が持続的になるようにしっかりと支援していきたいと思っています。大変嬉しい結果だと思っています。
Q
一点、地下水の話なんですけれども、先ほど知事は地下水の水位に関して観測地点を今後も増やしていきたいというお話がありましたけれども、今回このモニタリングのところに水質を加えていくようなお考えというのはあるんでしょうか。
木村知事
はい。まず水質の点につきましては現在、1月中にはやりたいと思っている本格稼働後の調査、その調査対象がやはり規制外も含めて1万種類程度の物質ということですので、その1万種類のなかで何が半導体工場の製造過程により影響するのかなどを、まず調べたうえで変化があるものについての公表を、これは有識者の先生方とも相談して、まとめたいと思っています。また今回、質の検査は量に比べると非常に手間がかかります。量は分かりやすくいえば棒をさしておけば何メートルまで浮き沈みをリアルタイムで把握できるのですけれども、水質というのはあるときの取ったやつを分析してやらないといけない。そのときに次の水はどんどん流れていきますので、水質のリアルタイムでの評価はなかなか難しいと思っていますが、地点ごとにどういうかたちで公表していくかは、今後、年度末までにできればやりたいとは思っていますけれども、年度末から次年度初にかけてある程度まとまったところでの有識者の先生方と協議したうえで発表を検討していきたいと思っています。
ただもちろん、発表したなかでその内容がもっと手厚くとか、たぶんいろんな意見が出てくると思いますので、常にブラッシュアップして、県民の皆さんの地下水の質に対する不安を少しでも解消できるように、なるべく多くの情報を開示していくようにしていきたいと思います。
Q
今年もよろしくお願いします。
先ほど一部言及がありました、人手不足の問題の関連でお伺いいたします。
人手不足問題といってもいろんな対策方法があると思うんですけれども、一つ事業承継というのも非常に重要かなと思っております。特に第三者への事業承継というのも重要かと思うんですけれども、このマッチングという意味でも、各地域の商工会ですとか、あるいは金融機関とか、県単独ではもちろん難しいと思うので、そういう所との連携というのも非常に重要かなと思うんですけれども、そういう点においては、今年特に知事としてはどういうお考えというか、取り組んでいきたいという考えか、お願いします。
木村知事
事業承継につきましては、私が副知事だった頃から、コロナの頃から、特に熊本県は熊本モデルいわれるぐらい集中的にやってきました。それは今、ご指摘いただいたように、商工会連合会を通じて、県の商工会連合会に特任、いわゆる別枠での指導員を置いて積極的にマッチングしてきました。特に熊本モデルというのは、いわゆる事業承継の間で、これを受け継いでくださいというのを公募するというかたちで、芦北の旅館さんですとか、南小国の飲食店さんとか、いろいろな成功事例が出てきました。これを非常に経済産業省、中小企業庁からも高く評価していただいていますので、その仕組みを今後とも続けていきたいと思っています。
一部報道等にもありますように、悪質なブローカーみたいなのが入るのが、非常にこの事業承継のネックというのもありますので、しっかりとそこは信用ある商工会や銀行などを通じてやっていきたいと思っています。まだ来年度予算の具体の玉が私の所には報告が上がってきておりませんので、予算編成過程のなかで何か新しい事業等があれば、その都度ご報告したいと思いますが、まずは今、商工会連合会と組んでいる流れを引き継いでいきたいと思っています。
Q
今年もよろしくお願いします。
先ほどまでのお話と被ってしまうところがあるんですけれども、TSMCについてです。
年末にもコメントいただいていましたけれども、新年改めて、予定どおりに量産が開始できているということに対しての知事のお受け止めと、先ほどに被りますが、改めてそれを受けて、今年一年で推進していきたいことというのを教えてください。
木村知事
JASM第1工場が予定どおり本格稼働したことは大変喜ばしく思っています。そもそもこの誘致に最初から関わらせていただいた者として、やはり今、この資材価格の高騰や人件費の高騰で、先行して建設が始まったアメリカのアリゾナフェニックスが全然進んでいないとか、いろいろ聞いていくなかで、日本の国内で半導体の生産拠点をという大きな、国とタッグを組んだこのミッションが予定どおりここまで遂行できて、生産できた。そして、それによってJASM産の半導体製品、半導体が日本国内の企業に安定的に供給されていくことは大変望ましいことですし、よくここまで関係者の皆さん頑張ってくださったと敬意を表する次第です。
ただ、一方で、今までの日本の様々な企業誘致とか、熊本県もそうですけれども、日本の中でも空前のスピードでやってきたが故に、いろいろな不満、不安、そして問題もあるのは事実です。ですので、渋滞問題、そして、地下水ないしは排水、そして、また、土地取引に関する課題、農業の減少、様々な問題に県が向き合っていかないと、県民の皆さんがJASMが来てよかったと思える状況にするには、まだもう一歩、もう二歩の努力がいると思っています。
県民の皆さんから見て、JASMが来てよかったなというふうになれるような環境を、5つの推進本部を中心にしっかりと県庁が縦割りにならないように取組んでいきたいと思っております。
Q
今年もよろしくお願いします。
受験シーズンということで、共通テストの関係でお伺いをします。
知事もおそらく30年ぐらい前にセンター試験を受けられたかなと思うんですけれども、今年も約50万人が大学入学共通テストを出願して、約650箇所の会場が設置されます。
ただ、愛媛、佐賀、熊本の3県は受験地が県庁所在地のみで、天草高校や人吉高校は前泊をして共通テストに臨まなければいけないという状態になっています。
入試会場を決めるのは熊大を中心とする大学の連絡会議なわけですけれども、なかなかこの愛媛、熊本、佐賀の3県のみは、受験地が県庁所在地のみに限られるということについて、知事のご所感をお願いします。
木村知事
まず一番大事なことは、試験が円滑かつ適正に運営されることでありますので、今の熊本のやり方が悪いとは思いません。逆を言えば、みんなひとつの所で一緒に、熊本市内のいくつかの拠点でやる(ことに利点もあるのではないか)ということです。これもなかなか私の県知事の立場から申し上げにくいところではあるんですけれども、ともかく受験生に負荷がかからないのと同時に、試験を運営する大学や高校もあると思いますけれども、そうした皆さんに負荷がかからないように、ともかく正しい試験が円滑に図られるようにということでしかないと思っています。極端な言い方ですけれども、どういうふうにやったとしても、前泊せざるを得ないような、例えば天草の本渡でやりますと言ったら、牛深の子はどうするんだといったら、それはそれで、御所浦の子はどうするんだと言ったらそれはそれで前泊したりせざるを得ないと思うので、どこにでも条件が不利になってしまう子もいるかもしれません。
ただ、一方で、熊本市内でできるからということで大学に近い所、または、理想的に言えば、受験する大学のキャンパスで共通テストを受けられたりする方もいるかもしれませんので、何ともいえないといいますか、すみません、ともかく円滑にかつ適正に試験ができるような環境を整えた結果なので、県知事としてはそれを尊重するべきだと思っております。
Q
今年もよろしくお願いします。
九州豪雨から5年についてお伺いしたいと思います。
先ほど仕事始め式でもおっしゃっていたように、まだ仮設住宅に多くの方が住んでいらっしゃる状況で、豪雨被災地の復興に向けて具体的にどのように復興に取り組んでいきたいか教えてください。
木村知事
年末に復旧復興プランをリバイス、新しくいたしまして、私の下でやっていく方向性を立ち上げました。まだまだ具体的でないとか新味に乏しいとかいうご批判も頂きましたけれども、最後は現場ありきだと思っています。
実際、人吉・球磨の置かれている現状は、大変厳しいものがあります。それは豪雨の被災地だからというだけではなくて、ただですら人口減少、少子化、若い人口が減っていくという課題を抱えているので、まず今をいかに維持するかというところも含めたところでの復旧・復興をしなければならないというところで、非常に多くの課題を抱えていますので、私は昨年の会議でも申しましたけれども、熊本地震の復旧・復興よりも、より重たい課題があると思っています。
そのために、県がかなり乗り出して、五木村、相良村の振興もさることながら、人吉・球磨全体での雇用の場の確保とかに取り組んでいきたいと思っていますが、そのために、大きな意味で流域市町村と連携して動いてまいりたい。特にそのなかでも林業の再生、それと観光業の振興、そして、今回、肥薩線がまだ最終合意が今年度末に向けて頑張りどころなんですけれども、鉄道を含めた賑わいをどうやって取り戻していくか、そうしたことも含めて、逆を言えば、今、日本中で起きる課題がより尖ったかたちというか、より具体的に人吉・球磨に今、課題が出てきていると思いますので、しっかりと市町村に寄り添った復旧・復興を成し遂げていきたい。これは私の知事になる動機づけの一番大きなところでもございましたので、県知事としてしっかりその責任を果たしていきたいと思っております。
Q
酪農家の戸数が12月に1万戸を初めて割り込んだということがありました。熊本県は日本有数の酪農県であるというふうに思うんですけれども、やはり飼料価格高騰などがありまして、かなり農家の皆さん苦しんでいらっしゃる現状であるというふうにお伺いします。
また、価格転嫁というところのお話も先ほどありましたけれども、牛乳離れを懸念してなかなか上げづらいというようなお話もお伺いいたします。また、熊本県の場合はTSMCの進出もあって、農地が失われているというような現状もあるということなんですが、改めて県知事として所感を伺いたいと思います。
木村知事
酪農は熊本県が全国有数で西日本トップの酪農県だと思っておりますし、私も知事になるにあたって農林畜水産業という言葉を使って、その畜の中に酪農が入る形での、あえて畜産・酪農にもっと光を当てようと、多くの農業の一つではあるんですけれども、今、頑張っております。
戸数の減少については非常に厳しいところではあるんですけれども、ただ、一方で、先ほどの事業承継ではないですけれども、吸収合併して大きくなっている事例もございます。そうしたなかで自動搾乳機とか、そういう新しい技術を導入しながら規模を拡大して、安定的な生産と安定的な雇用を確保している酪農家さんも徐々にではありますけれども、出てきています。そうした方々をしっかり応援して、トータルとしての熊本の酪農王国の地位は譲らないように頑張っていきたい。
ただ、そうしたなかで、TSMCを巡るまたは菊池地域での酪農に向けた土地の問題については、今、補正予算も含めてですけれども、新しい酪農のビジョンをつくるなかで、ある種の農地のより県がテコ入れしたうえでの斡旋を含めたところでの検討を進めていますので、来年度中、また今年中に、もう少し酪農の皆さんに将来に向けた明るさが出ていくようなビジョンをつくるなかで、酪農家の皆さんと県で方向を合わせて、次の政策を今年は打っていきたいと思っております。